kyon BOOK’s Life blog

ものごと、できごと、考え方、ふとした気づきや知見を拡げる為の書籍を紹介します。たまにつぶやきます

マイパブリックとグランドレベル ─今日からはじめるまちづくり

田中 元子 著



●本書について
まちの活性化を図る「公共」の場。
その場所は政府や国だけが考えて作るものか?
まちが、
・こうなったらいいな
・こんなのがあればいいな
と思う公共は、実は自分で作ればいい。
人が集い、自由に、多様に、許容された場が公共であり、それを自分で作り出そう。
その「MY PUBLIC」(マイパブリック)の概念を記した一冊です。

●本書をお勧めする理由
みなさん、「TEDx Talks」はご存知でしょうか。
私、結構好きで、世界各国のイノベーションを創出した人々のプレゼン企画なのですが、その中で登壇されている田中元子さんの著書になります。
(YouTubeで配信されています。)

著者が提唱するのは、先に記載した「マイパブリック」による人とまちの活性化と、
1階作りはまちづくり「グランドレベル」ということです。

読み進めて感じることは著者のクリエイティブな発想と発進、行動力です。
これだけでも正直楽しい一冊でしたが、
気になる視点としては、

・マイパブリックという「個」の能動性がまちを活性化する、世界を平和にする

・「まち」とは、人が自然と目に入る視界位置で変わる

・人の視界位置、「グランドレベル」で作り出すことがまちづくり

何かやるなら、1階でやろうという概念が非常に面白い視点でした。
著者のこの活動は、いっぱいのコーヒーを無料で配るところからスタートしたとの事です。
ここにはコーヒーを売ることが目的ではなく、
気になった人が気軽に立ち寄り、そこに集い、
自然と交流が生まれる。
そこに良質なまちの雰囲気が誕生する。ということです。
無料だったら見返りは?
というギブアンドテイクな思考ではない、
本当のパブリックの創出思考に感動しました。

コミュニティビジネスの参考書におすすめかなと思います。
是非お手に取ってみて下さい。